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了解。んじゃま、すぐに応援に行きましょうか!
オレは自慢の武器、背中の槍をそっと確認してから、赤●の地点に向かって走り出した。
足を進めるたびに、踏み固められた雪とは全然違う、サクサクとした新雪ならではの感触を足元に感じる。
さっきから、大股で、けっこうダイナミックに走ってるんだけど、雪に足を取られたりとか滑ったりとか、そんなわずらわしいことは一切無い。
息を切らすことなく、深い雪の中、快適に全力ダッシュができる。
それももちろん、これがゲームだからなんだ。
実はオレが雪国育ちだとか、そんなんじゃないんだよね。
身長の3倍くらいあるでっかい岩を、よいしょと乗り越えたところで、30m程前方に今回の討伐対象の姿を見つけることができた。
今回の討伐対象ってのは「白砲竜サムイドス」のことだ。
オレは今乗り越えた岩の陰に隠れ、まずは全体の様子をうかがうことにした。
えーと、どれどれ、どんな状況だ?お、みんないるじゃん。
オレ以外の残りの仲間たちは、3人全員揃っていて、既にサムイドスと交戦中だった。
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