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祈りを捧げて、目を開ける。
私の目に飛び込んできたのは…
18?18!18っ!!
『あった!』
思わず出た言葉が誰かと被った。
声がした方に振り向くと、すぐ後ろに身長の高い男の子がいて、目が合った。
『あ、どうも。』
また、被った!
『おめでとう!』
また、また被ってるし。
「あはは。俺ら、被り過ぎじゃない?」
そう言って男の子は笑った。
「あはは、だよね。」
なんか…笑顔が眩しくて、顔…直視できないや。あと、身長も高い!首疲れる!
ん?私が身長低いのか。
「俺、立川秀(たちかわしゅう)。良かったらよろしく。」
そう言って、私に手が差し出された。
「えっと、高橋(たかはし)壱羽!よろしく。」
こんなフルネーム自己紹介をかしこまってするなんて、小学生以来かも…そんなことを思いながら、差し延べられた手に、笑顔で手を伸ばした。
これが、秀と私の出会いだった。
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