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      ん‥‥‥‥、 ここ‥どこだ? ツンとした薬の匂い あ‥、病院だ でも、俺どうしたんだっけ? 確か楽屋で意識なくなって‥ 「あ‥じん、起きた?」 「か‥‥ず?」 「うん、俺だよ」 ぼやけてた視界が段々とクリアになっていき、かずがいるのが分かった 「俺どうしたの?」 その時かずの顔が微かに変わった もうこの時分かったような気がしたんだ 俺の体になにかあるって、 「あ‥‥疲労だって、 疲れてるんだよ」 あ‥‥、 かずは知らないと思うけど、 かずが嘘つく時って目が泳いで顔が引きつるんだよな 嘘って直ぐに分かった それとも分からない方が良かったか 「疲労なら帰っていいだろ? 十分寝たし」 「えっと‥‥」 俺さー、 嘘って分かっててかず攻めてる 最低だよな 「かず嘘だろ?疲労だなんて」 「え?」 「かずが嘘つく時って直ぐ分かるよ 毎日一緒にいるのに」 「ご‥ごめん、本当のこと言えなくて」 このかずの一言は声がいつもと違った 震えてたんだ、  
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