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「――――ッ!?」 がばっ、と顔を上げる。 それと同時にしたからジャリ、と砂の音がした。 「・・・え、ここ、どこ?」 えーっと、私は確か 家の階段から落っこちたはずで そんでもって・・・ 「えっ?何で?」 何でこんな、某江戸村のような所で倒れているんですかね あっ、そうか!! 夢だなこれは! じゃないとツジツマあわないしね! ヘラヘラ、背中に冷たいモノが流れるのを無視しながら頬をつねってみた。 「いっ」 痛い。 あれ、夢ってそんなの感じるんだっけ あり? 「・・・まじで現実?え、じゃあなんでこんな所に?」 ハタから見ればかなり危ない人に見える程の独り言を呟きながら、私は体を起こした。 「うっわ、砂だらけ・・・」 ワンピースについた砂を叩いて落とす。 少し汚れたものの、洗えば落ちるレベルだ。 「・・・あ、相棒!!」 よく見れば足下に相棒(裏の私という意味ではない)の薬箱が鎮座していた。 「仕方ない、ここはどこか聞いてみるか・・・って、そもそも人いるの?ここ」 真っ暗闇でよく見えない。 おまけに月すら出ていない闇夜の中を、私は相棒(裏の私という意味ではない)を抱えて歩き出した。
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