七不思議の四九羅さん

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「えっと、…あった!!竜輝も一緒だよ」 今はクラス分けを見るために、職員室の近くの廊下に居る。僕と竜輝は二組だ。 「おお、マジか!?よろしくな」 「私は三組だよ。別れちゃったね」 「何だよ。隣のクラス何だから遊びに来れば良いじゃん!?」 「そうだよ。何時でも歓迎するから。あっ、でも授業中は止めてね」 「何よ!?授業中に行く訳ないじゃない!!」 そんなことを話しながら僕達は体育館に移動した。 『…で、あるからして~』 入学式が始まってどれくらいの時間がたったのだろう。ただわかることは、校長の挨拶が始まって10分は経ってるってことだ。どれだけ長いんだよ!! うとうとしながらそんなこと考えてると、隣に座っていた奴が話しかけて来た。 「何時までたっても校長の挨拶終わんないね」 「……うん。えっーと」 「あ、ごめん。俺の名前は紅一也(クレナイ カズヤ)。一也って呼んでよ。よろしく!!」 「僕は杉谷萢夜。こちらこそ、よろしく」 「萢夜かぁ。面白い名前だな」 そう言って、一也がニッコリと笑う。言ってることは、かなり失礼だけど…。 「そうだ、萢夜こんな話知ってるか?」 「?」 「学校の七不思議!!」 「それ以上言わないで」 何で止めたかって?僕は世界で一番怪談話が苦手だから。
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