8人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっと、…あった!!竜輝も一緒だよ」
今はクラス分けを見るために、職員室の近くの廊下に居る。僕と竜輝は二組だ。
「おお、マジか!?よろしくな」
「私は三組だよ。別れちゃったね」
「何だよ。隣のクラス何だから遊びに来れば良いじゃん!?」
「そうだよ。何時でも歓迎するから。あっ、でも授業中は止めてね」
「何よ!?授業中に行く訳ないじゃない!!」
そんなことを話しながら僕達は体育館に移動した。
『…で、あるからして~』
入学式が始まってどれくらいの時間がたったのだろう。ただわかることは、校長の挨拶が始まって10分は経ってるってことだ。どれだけ長いんだよ!!
うとうとしながらそんなこと考えてると、隣に座っていた奴が話しかけて来た。
「何時までたっても校長の挨拶終わんないね」
「……うん。えっーと」
「あ、ごめん。俺の名前は紅一也(クレナイ カズヤ)。一也って呼んでよ。よろしく!!」
「僕は杉谷萢夜。こちらこそ、よろしく」
「萢夜かぁ。面白い名前だな」
そう言って、一也がニッコリと笑う。言ってることは、かなり失礼だけど…。
「そうだ、萢夜こんな話知ってるか?」
「?」
「学校の七不思議!!」
「それ以上言わないで」
何で止めたかって?僕は世界で一番怪談話が苦手だから。
最初のコメントを投稿しよう!