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ドサッ―
真奈を押し倒して
真奈の上に跨がった。
「やっ‥亮ちゃんダメだよっ!」
「‥何がダメなん?鍵なら閉めたで?」
「そういう問題じゃ―」
「じゃあ何やねん!!何で?何であかんの!?普通なことやん。結婚まで考えてた男女やで!?やのに愛し合うんってあかんのん!?何でや…っ…何でっ…」
「…っ…亮ちゃん…」
また…
また無理言って真奈を困らせた。
でも…
辛いんやもん。
"明日には死んでまうんちゃうか"
そんな緊張感。
妙な焦り。
今しかない。
そんな気ぃしてならへん。
「…真奈…好き…好きやで…」
「う‥んっ‥。私も…大好き…」
「…ごめんな…」
そう言って離れようとした俺の手を
真奈は掴んだ。
「…亮ちゃん…しよっか…?」
「へ…」
「えっち…っ。しよっか‥?」
真奈も
危険は十分承知している。
それは俺もそう。
でも‥
もう止められない。
止まらない。
ギシッ‥
ベッドが軋む。
久しぶりに見た
真奈の全て。
相変わらず
色白いなぁ。
相変わらず
可愛い声や。
「真‥奈‥愛してる…っ」
「あっ…りょ…私もっ…愛してるよっ…」
傍にいるだけじゃあかん。
ぬくもりが欲しい。
真奈のぬくもりが…
冷えきってしまいそうな俺の体を
心を
芯からあたためてくれた。
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