sweet・忠義

4/6

186人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
キーンコーンカーンコーン 「はぁーあ…」 もうホンマ最悪。 ゆらと過ごせる貴重な休み時間が終わった。 まぁ自分のせいなんやけど…。 教室戻るか。 そして屋上を出ようとした時‥ ガチャ‥ 「‥たっちょん‥」 「え‥ゆら…?」 屋上へ来たのはゆら。 ゆらはそのままズンズン歩いて来て 僕の腕を両手でぎゅっと掴んだ。 「行こ」 「え、行くってどこ―」 「決まってるでしょ、ホテル」 「あ~ホテルね…っては!?ちょ、ゆら!?」 ホテルってなに…? ラブホのこと? 「はやくっ」 「いや、え…待って…」 ゆらに連れられ校舎を出る。 「おーい!大倉頑張れよぉー!」 2の窓からはすばる君がニヤニヤ笑いながら手を振る。 「…はっ、まさかすばる君ゆらに何か吹き込んだやろ!?」 「エロ本やってんから、感想聞かせーやぁ!」 そう言って ピシャッと窓を閉めたすばる君。 あ… ありえへん。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

186人が本棚に入れています
本棚に追加