sweet・忠義

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「う…わ‥何このピンク一色の部屋…」 そんなこんなで着いてしまったラブホテル。 初めて来たけど こんな甘甘なとこやったんやな。 「忠義…っ」 ドクン‥ ゆらに"忠義"って呼ばれたん初めてや。 ドサッ… ゆらは僕を押し倒し 僕の上にまたがった。 「…ゆら‥?」 「忠義…好き…」 そうして触れた2人の唇。 今のキスは"ちゅっ"じゃなくて 甘くて深くて 溶けてまいそうなキス。 「んっ…ゆらっ‥待って‥」 「忠義っ…あたし‥そんなに魅力ない‥?あんな胸のおっきぃ人が好みなの‥っ?」 何いうてるん。 ゆらも十分おっぱいおっきいやんか!! 「‥んなわけないやん‥。ごめんな‥。俺、不安やねん…ゆらのこと壊してしまいそうで‥」 「忠義になら壊されてもいー‥。ひとつになりたいよ…」 「っ…。アホっ‥」 そう言って僕はゆらを抱き締めた。 「‥忠義‥」 「‥ゆら‥愛してる。…優しくするな…?」 「…うん…っ」 こうして僕達はひとつになった。 僕の下で恥ずかしそうに俯くゆらは あまりにも美しくて… 僕の体を 心を… ぎゅっと熱くさせた。
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