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すると先生はあたしを机の上に乗せて
淡々と乾きかけのあたしの制服のボタンを外していく。
「ひゃ…せんせっ‥」
「なんや?俺とシたかったんとちゃうん?」
そういい先生は
あたしに口づけた。
息もできないうちに
先生の熱い舌が入ってくる。
「‥あっ‥」
先生があたしの太ももあたりに触れた。
「‥理央‥」
「っ…嫌っ…」
あたしは先生を突飛ばした。
「ったた…何すんねんアホ…(笑)」
「あっ…ごめん先生っ…大丈夫‥?」
あたしはすぐに先生に駆け寄った。
「‥おん。な?やっぱり俺らはそういう関係になるべきやないねん。理央のこと、好きやで?でも‥やらしい意味やないことは確かや」
「っ‥先生っ…」
先生はあたしの涙を優しく拭ってくれた。
「キス、ごめんな?ファーストキスやったんちゃう?」
「…大丈夫だよ」
そう言ったあたしを
先生はそっと抱きしめてくれた。
「…ふっ…先生っ‥ごめんねっ…」
「何で謝んねん。俺こそ酷いことしてすまんな」
先生‥
好きだよ。
大好き。
「ん、着いたで」
その後先生は
あたしを家まで車で送ってくれた。
「‥先生とあたしが‥もっと早く、先生と生徒以外で出会えてればよかったのに…」
「アホ(笑)そうやなかったら俺ら出会えてないわ。お前が生徒で、俺が教師やから出会えたんやろ。ほら、アルバム持ってけ!感想聞かせろや(笑)」
「…ありがとう。いらないなんて言ってごめんね。じゃあ…ばいばい」
「おん。はよねーや」
そう言ってまた
先生はくしゃっと笑った。
その笑顔も
声も
何もかも
全部大好きだったよ。
ううん
今も大好き。
できるのなら
先生とあたし2人で
小さな愛を温めたかったよ。
先生は笑って
「俺よりいい男他にもわんさかおるわ!」
そう言ったけど
きっとあたしは
先生を忘れられないよ。
ずっとずっと。
もうこのさいだから
女として見てくれなくてもいい。
"アホで間抜けな生徒"
"よく泣くやつ"
"レポート全く提出せーへんかったな"
何でもいい。
だから
あたしのこと
ずっと忘れないで。
ねぇ‥先生…?
END
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