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あれから何年が経っただろう。
私は高校も大学も卒業し
今は25歳だ。
時が経つのってホント早いな。
私は今も生まれ育ったこの町で暮らしてるよ。
出て行こうなんて思ったことない。
探そうとなんてしたことない。
隆平のこと。
あの日から…
私や隆平が最期をむかえるまでもう会うことがないのなら
それが答えなんだと思うし
もしまたどこがでばったり出会うことが出来たなら
私はそれをきっと運命と呼ぶだろう。
だから
"1人の人を想い続けて恋なんかしたことない"
私はそんなことしないよ。
でも…
きっとこれからも隆平のことは忘れられないんだろうな。
だってあんなに泣いたのは
涙が枯れるまで泣いたのは
あの日が初めてだもん。
あんなに胸が苦しくなったのは
隆平だからだもん。
「れいー!もう行くよ!」
「…はーい…!」
だから隆平も…
私のこと忘れないで。
END
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