black・忠義

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「ふぁー…まだ9時か…」 今日は仕事もOFF。 1人でゆっくりしよう。 そう思って再び布団にもぐった時やった。 ピーンポーン … こんな朝から誰やねん。 僕は動くのが嫌で無視し続けた。 ピーンポーン ピーンポーンピンポンピンポン 「だぁっっ!もううるさい!」 あまりにインターホンを鳴らすもんやから 僕はしぶしぶ家のドアを開けた。 ガチャ 「もう誰―」 「こらたっちょん!たっちょんが莉子に居留守使おうなんて1億年早いよ!」 そんなワケわからんこと言って 僕の許可もなしにずかずかと部屋に上がり込んできた。 やっぱり… やっぱり莉子ちゃんやった。 「もう、頼むから帰って」 「何でよ。せっかく来てあげたのにぃ。今日OFFでしょ?」 「そうやけど…。僕ん家来るくらいやったら横山くんの家行けばいいやんか」 あ、いい忘れてたけど 莉子ちゃんは横山くんの彼女。 やのにいつも僕のとこにくんねん。 「やぁーだっ。莉子はたっちょんに会いたかったの!それくらい莉子の勝手でしょ」 「…なら久々のOFFくらい僕の勝手にさせて…」 みんなに言ったら引かれるかもしれんけど もう何回か莉子ちゃんと体を重ねたこともある。 だって仕方ないやん…? 誘ってくるんやもん。 …なんて そんなの言い訳にすぎへんけど。 これは… 世間で言う浮気になるんやろうか。 もしこれがバレたら 僕横山くんに殺されるんやろうなぁ。
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