black・侯隆

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1週間前― その日学校は休みで クラスはちゃうけどめっちゃ仲のいい親友のすばると街をブラブラしとった。 ドンッ― その時誰かとぶつかってしまう。 「った…あ、すいません。大丈夫…って、大倉…?」 「あ、横山くん」 ぶつかってしまったのは大倉やった。 「ね、忠義誰ー??」 「あー、同級生」 てか 隣におるんは誰? 「…おい、お前まさか…」 「しーっ。梨果には内緒にしといてや」 大倉のその言葉で確信した。 こいつは浮気してる。 「お前っ…どういうつもりやねん!!」 「どういうつもりもないけど」 平然とした顔で言う大倉によりいっそう苛立つ。 「梨果に嘘ついて浮気しとうくせに何やねんその態度」 「…あーあ。ホンマ愛に飢えた人って怖いわ。好きなんやろ?梨果のこと」 「っ…」 「別にどーでもいいけど。あげへんで、梨果は」 「はぁ、浮気しといてよぉ言うわ」 「浮気…しとうけど、1番は梨果やから(笑)」 ふふっと笑った大倉。 「梨果に言うても…」 「えーよ別に。でも言ったところで信じる思う?逆に横山くんが嫌われるんちゃうの」 「…っ…」 そうやった。 俺には何を言っても無駄なんや。 梨果はもう 大倉でいっぱいになってる。 そん時はホンマムカついたし 悔しかった。
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