Love is

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    かさりと紙の包みを開く。 ――桜色の石がついた簪。悠にあげた首飾りと同じ。 『ちょっと買いたいもんあったの思い出した』 嘘、思い出したんじゃない。ずっとずっと、初めて見た時から買いたかったんだ。 似合うと思ったから。絶対悠の好みだっていう確信があったから。 だけど買ってどうする。買ったからって渡せるのか。どんな理由で渡すんだ?好き、も伝えてない俺に、上手く言える自信なんてない。 それでももう抑え切れなかった。買いたかった……お前にって。 売ってるのは、一度働かせてもらったおばさんの店だ。簪目指して一直線。お目当てのソレを掴むとおばさんの元へ。 『これ、下さい』 『あらやっと買う気になったのね~』 『やっとって……?』 『やだ、あんた働いてる時もずっとこれ見てたじゃないの。分からないほうがおかしいわよ。今日一緒にいた子にあげるの?』 『っ……!!』 『そんなに顔赤くしてー、若いっていいわね。じゃぁこれもおまけにあげるわ』 『首飾り…ですか?』 『そうそう。この簪と同じ石。可愛いでしょ?』 .
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