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知秋と美歌が一緒に練習に来たことで、一時サッカー部はざわめいていた。
知秋は同学年の部員や先輩達に質問責めにされたくらいだった。
しかし、部員たちは練習が始まる前までの雰囲気とはガラッと変わり、練習が始まってからは集中して真剣にプレーをしている。
全国大会に毎回名を連ねている強豪校のため、練習への集中力は想像を遥かに越えている。
「見ててつまらなくないですか?」
パイプ椅子に座って練習を見ていると、サッカー部の2年マネージャーの今藤雅(コンドウミヤビ)が美歌に話しかけてきた。
「楽しいですよ。サッカーの練習って初めて見ました。確か、うち高校のサッカー部は強いんですよね?」
美歌は雅に尋ねた。
「そうよ、全国でも戦えるチームなの。特に、期待のエースは知秋くんかな!一宮…さんは知秋くんとタメ?」
「はい、同じ1年です。」
雅の質問に美歌は答えた。
それから、練習を見ながら雅と美歌はサッカーの事や、部員の事を話していた。
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