暗闇の中の光…

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家に着いた美歌は、無表情だった。 「ただいま帰りました。」 「おかえりなさいませ、お嬢さま。」 執事の西脇が美歌を出迎えた。 「遅いお帰りでしたね。何かございましたか?」 「特に何も…ただ雪がきれいで見とれてただけよ…」 美歌は、冷たく返した。 「そうでございますか。それはそうと、旦那さまがお呼びです。」 「父様が?」 美歌は顔をしかめた。 「はい。和室にいらっしゃいます。」 「分かったわ。」 美歌は西脇を尻目に和室へと向かった。
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