2569人が本棚に入れています
本棚に追加
―次の日―
知秋が学校へ行くと、クラス中がザワザワとやけに騒がしかった。
知秋が教室に入ると、男子達が『やっと来た!!』とばかりに、
「知秋!!お前、昨日一宮さんと一緒だったんだろ?何で?!」
と、知秋に迫ってきた。
「てか、ちょっと落ち着けって!!…ったく、どっから話聞いて来たんだよ…ちょっと公園でバッタリ会って、練習見に来ない?って誘ったらOKもらえたから。」
「この羨ましいヤツめ!!」
クラスの男子は、知秋をこづいたりヘッドロックをかましたりとじゃれ合っていた。
普通科と特進科の男子にとって、1年とは言え美歌は憧れの的だった。特に、特進科と接点のない普通科では、会えるだけで羨ましいことだった。
そんな美歌と一緒に過せた知秋は、普通科の男子からしてみたらラッキーだった。
最初のコメントを投稿しよう!