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「大丈夫ですか?!怪我してませんか?」
知秋は美歌に尋ねた。
「はっはい!大丈夫です。ごめんなさい、ぼーっとしてて…」
美歌は男の子に支えられて立ち上がりながら答えた。
「!…一宮さん!?」
知秋は驚いて美歌を見た。
「私のコト知ってるんですか?」
美歌はびっくりして男の子を見た。
「一宮さんは美人だから有名だよ。俺は同じ高校の普通科体育コースの緋央知秋。まぁ、一宮さんの特進科音楽コースとは、全くと言っていい程接点はないけどね」
知秋はハニカミながら、大まかに自己紹介をした。
「体育コースの、緋央くん…サッカー部の…」
美歌も知秋の名前は友達から聞いて知っていた。
美歌と知秋の通う私立英(ハナブサ)学園附属高校は、ちょっと特殊なのだ。(私立だからこそとも言えるが…)
簡単に図説すると…
特進科
→特進コース
→芸術コース
→体育コース
・特進科特進コース
日本でもトップクラスの大学進学を目指すエリートコース。各学年15名程度
・特進科芸術コースと体育コース
頭脳と技術両方を兼ね揃えていないと入れないコース。各コース15名程度。
普通科
→特進コース
→芸術コース
→体育コース
・普通科特進コース
主に、一般入試の生徒がこのコース。
・普通科芸術コースと体育コース
芸術推薦、スポーツ推薦の生徒が主にこのコース。
また、附属高校のため大学へエスカレーター式で上がることもできる。そして、特進科と普通科は棟が違うため、あまり接点はない。
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