───終わりゆく日常───

3/7
前へ
/31ページ
次へ
チャイムが鳴る。 2時間目は確か…… 現代文。 退屈な時間、授業が始まる。 この世界が滅ぶというのに学校は休校にはならず、こうやって授業をしている。 世界が滅ぶかどうかは学校にとっては関係がないらしい。 「能天気な馬鹿共め……」 窓の外を見ながら俺はそう呟いた。 そして思い浮かべる。今朝の出来事を……。 神と名乗る男に出会い、悪魔とかいう化け物に襲われ、聖剣で戦った……。 たったそれだけのことだった。 わけのわからないことばかりだ。 だが、とても面倒な運命を背負わされたことだけはわかった。 「くそっ……。今度あったらただでは済まさないぞ……」 なんてことを空を見上げて呟く。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加