───始まり───

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目の前の道を見知らぬ男が立っていた。 「通れないだろ?邪魔だ、どけ」 そう、男に告げる。 「随分と生意気なガキだな。 こんな奴に力をやるのか」 と、呆れた様子で男が言ってくる。 「わけのわからないことを言ってないでさっさとどけ。 お前みたいな奴に用はない」 「そっちになくてもこっちにはあるんだな」 「………」 男を無視しそのまま通り過ぎようとして…… 「おいおい、無視するなって」 呼び止められた。正直ウザい。 「お前さん、力が欲しいって思ってるだろ」
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