───始まり───

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「はぁ……はぁ……。 お前……さっき力が欲しいか聞いたな……」 「ああ、聞いたな」 「力を……よこせ……」 「他に頼み方ってものがあ…「いいからよこせ!」」 男が喋るのを無視し怒鳴る。 「……まぁ、いいだろ。受け取れ」 どこから取り出したのか、そう言って男が俺に剣を渡してくる。 「これは……」 「そんなことより早くしないと殺られるぞ?」 と言って俺の背後を指差す。 そこにはさっきの化け物が追ってくる姿が見える。 「……いいだろう。やってやる」 剣を構え、化け物へと駆け出す。 そこへ化け物の腕が迫り来る。 が…… 化け物の攻撃を見切り、一閃。 と同時に化け物の腕が切り落とされる。 「化け物ごときが……」 そして剣を降り下ろす。 「俺に、触れるなっ!」 両断。化け物は消え、剣を鞘に収める。
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