───終わりゆく日常───

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───09:15。 やっと俺は学校に着いた。1時間目が終わるまで後15分──。 「まずはこの剣をどうにかするか」 剣を受け取った時、同時にこの聖剣に関する知識が俺の頭の中に流れていた。 確か、この剣。──シャイニングカリバー──を呼び出したり、元の空間に返すことが出来たはずだ。 呪文を唱えると、聖剣は瞬時に消えた。 俺は、休み時間になってから教室に入った。 普段、人とは関わらないため、話しかけてくる奴はいない。 「お~い、騎士~」 いや、1人だけいた。 友人の龍だ。 「お前が遅刻なんて珍しいな」 「少し色々とあってな」 そう言って龍の隣、窓際の自分の席につく。
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