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ジン
「ΣΣちょっ❗ちょっとっ❗❗
アンタ、いい加減にしなさいよっ💦
さっきから斎藤先生に失礼な事ばっかり[★]😱[★]」
斎藤
「……本当に失礼だな」
ガン
「ΣΣあ…。いゃ、先生…😱
こっ、こいつはですね──」
斎藤
「景富くん。
とんでもない失礼をした。
………面目無い」
そう言って、斎藤先生はボクに深く頭を下げて詫びてくれた。
斎藤
「自分が敬愛する師を、そんな呼ばれ方されて平気でいられるワケがない。
考えが足らなかった。
つい、今まで杉山くんに対してそう呼んでいたもんでな…。
そうだよな…。
もう杉山くんも、導き子を持つ俺らと同等の、先生と呼ばれる立派な霊能者なんだもんな…。
つい後輩はいつまでも後輩だと思っちまってな?
恥ずかしい事を言った。
本当に申し訳ない」
真摯に頭を下げながら詫びる、斎藤先生のその姿を見たとき。
ボクは斎藤先生という人を、初めて知った気がした。
斎藤
「さすがは岩城先生だ。
俺もまだまだ修行が足りねーな。
最初、心配してたんだ。
ほら、前に杉山の…先生が、初めて持った導き子がいただろ…?
それであいつは、もう霊能者に復帰するのは無理だって誰もが思うくらいに壊れちまってな…。
そうじゃなくても逸材の少ねぇ霊能者の世界の、あいつは言わば俺らの期待の星だったんだ…。
その貴重な才能の芽が潰れちまったって、みんながガックリ肩を落としてたんだ…。
それが、忘れた頃に岩城先生がまた救い上げてくれたって聞いてたまげたもんだよ。
それも、見習いとかじゃねーで、いきなり導き子を持たせるって言うじゃねーか…。
あいつが心を壊された導き子を、またいきなり持たせるっちゅーじゃねぇか…。
今だから言うけどな…。
その岩城先生の判断に、団体の俺ら幹部はほとんど大反対したんだぜ?
岩城先生が杉山先生を復帰させられるまで回復したと聞いて、全員が大喜びしたさ…。
けど、その復帰最初の仕事が、よりにもよって何で心を壊された導き子の査定じゃなきゃいけねーんだってな…。
今でも、杉山先生が景富くんを導き子にしている事を不安がってる幹部がほとんどなんだぜ?」
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