プロローグ

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――欲しいものなど何もない。 興味? それは必要なもの? 俺には関係ない。 求めるものなどなにもない。 明るい未来って? 俺に光なんてない。 生きる気力? そんなもの少しも持ってはいない。 死ぬときは死ぬんだ。 無理に生きる意味なんてない。 でもほんの少しだけ感じていた。 自分の中にすっぽりと空いた暗い穴のようなものを。 そして埋めて欲しかった。 冷たい風の吹くその穴を…。
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