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これから始めようとするのはお祓いだ。
そう、この少年に質の悪い悪霊がとり憑いて少年の母親に祓って欲しいと頼まれたのだ。
この咸神神社で働いているのは、俺と遥香ちゃんと澪華さんの三人だけ。
祓いとなると準備が色々大変だし、一歩でもお祓いが遅れたら大惨事を引き起こしかねない。
それにも関わらず俺は寝坊して遅刻したのだから、澪華さんがあそこまで怖くなるのは当たり前かもしれない……。
いや、普段も怖いけど…。
「それでは始めます」
シャン……。
遥香ちゃんが巫女鈴を鳴らし始めた。
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