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澪華さんは榊の次によしお君の周りに塩。そして酒をまぶせば、よしお君は更に悲鳴を上げ苦しみ出した。
「よしお君に憑く悪霊よ。今すぐよしお君から離れなさい」
さらに今度は遥香ちゃんと径を重ねれば、よしお君は奇妙なうねり声を上げながら手足をバタバタと暴れ出す。
これは悪霊がよしお君から出る事を強く拒んで抵抗している証拠だ。
「オンバサラインダマラマンカナサカオンバサラインダマラガンガリア……」
「うっ……あっ…うぁああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」
目をカッと大きく見開き、背を大きく反らせて長い長い悲鳴が部屋中に響き渡る。
母親は、目を強く瞑り耳を塞いでその場で踞ってしまった。
それでもよしお君の悲鳴は、長く…長く続いていった。
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