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親子を見送った後、またいつも通りの奉仕が始まろうとする……。が!!
「………さて、透よ」
「う、ウッス!」
親子が去れば、優しく見送っていた澪華さんの背中から、絶対零度的なる声がし、俺は身体全身を強張らせた。
そう…問題はまだある。
「これでお祓いは終わった…後は……」
と、いきなり襟を掴み出した。まずい、冷や汗が止まらない…。
「遥香。お前今日は祠の掃除を頼む」
「あ…はい」
遥香ちゃんは視線で“頑張ってください…”と俺に送ると、そそくさと祠へと行ってしまった。(オネガイイカナイデー)
残るのは、俺と澪華さん。
「では、いくか透✨」
嗚呼、相変わらず美しい笑顔でいらっしゃる。
取り敢えず、俺は咸神神社中に悲鳴を響き渡ったらせて今を過ごすのだった。
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