プロローグ

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しかし、いくらブレーキを踏んでもトラックは止まらず、逆にドンドンスピードが上がっていく。 「何スピード上げてるんだ!早くブレーキかけろ!!」 「やってるけど止まらねーんだよ!!」 尚も響く、子供たちの笑い声。ガラス全体に浮かび上がる手形。 やがて窓一面手に覆われ、視界は暗くなった。 「「わぁああああああああああああああ!!」」 二人の悲鳴が重なった瞬間、トラックはそのまま曲がり道を曲がる事なく、真っ直ぐとガードレールに突進していった。
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