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「………これで六件目か…」
明け方近くに、警察達が集まってはガードレールに突っ込んで転倒しているトラックを囲んで作業をしている。
そこに一人の刑事が難しい表情を浮かべてトラックを見つめていた。
30代後半辺りの、厳格な表情を浮かべた男である。
彼が言ったとおり、この道路で事故が起こったのはこれで六件目。
幸いにも、運転側と助手席側の二人は重症を負いながらも生きていた。
二人の話しを聞けば、顔を青ざめながら揃って、『子供の笑い声がした……』とだけ…。
「……無数の手形に笑い声。他の被害者も言っていたな…」
「工藤警部、どうするんですか?流石に幽霊は逮捕出来ませんよ」
「逮捕出来んなら成仏させるまでだ」
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