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満月より
三日月が好きだ
「十五夜にそんなこと言うなんて、風情が無いね。嫌われちゃうよ?」
どうせ満月なのは一瞬だ。
満ちたら欠ける。
「それでもいいんだよ。でも珍しいね。君がそんな屁理屈こねるなんて。俺が言うならまだしも」
黙れ
「まあまあ、団子でも食べなよ。現姐さんがいないうちに食べないと、無くなっちゃうよ?」
ヨモギ団子なのは何故だ。
「俺がヨモギ派だから」
いちいち心を読まないでほしい。
「月見団子なんて白いだけだよ。面白味の欠片も無い」
都合の悪いところだけスルーするな。
「それにしても、ヨモギ団子も毒々しい色してるよね」
好きなものの悪口を言うな。
「青汁みたいな色してさ。なんでこんなのが美味しいかなぁ」
ツンデレでも目指してるのか。
「あ、わかった?」
黙れ
「ま、この章は凄く短いよ?」
章とか言うな。素直に話を進めさせろ。
「いやいやいや…実は訳があるんだよ」
…言ってみろ。
「この話さ。妙に厨二病要素豊富だよね。しかも誰かさんが『■ね』だの『■す』だの不吉な言葉並べるから、読んでて気分を害する人がいると、作者は思ったわけだよ」
俺と作者のせいか。
「だから、たまには楽な章もあっていいと思ってね。なのに君は満月の悪口言うし風情無いし空気読めないし…某動画サイトで君みたいなのがいたら『空気嫁』の弾幕だよ?」
知るか。
「さてと、そろそろオチつけようか」
せいぜい頑張―――
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