男と女

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『「おっはよう」』 顔を見て2人のタイミングはバッチリ。 『咲桜!!』 「修弥!!」 『「いよぉっっし!!」』 1日の始まりは陽気な挨拶とハイタッチ。   …のはずだった。 少なくとも、昨日まではそうだったのに。 『咲桜、俺彼女出来たから朝別々な』 「へ?」 ガラガラガラッ、崩れました。   「あれ今日咲桜1人?」 「うん…まぁね」 明るく言ってみたけど、理由は話してやんない!!   帰り道をトボトボと歩いていた。 「…ヤキモチ?いや無い!!」 口にしてみたけど即否定。 あぁー…惨め。 項垂れてたら急に名前を呼ばれた。   『咲桜!!』   振り返ると修弥が走って来る。 何か凄い必死に…。   「修弥どうした?」   息が整っていないのに質問。 『ハァハァ…さっ…俺、わかっ…たハァ…ハァ』 ごめん、息が荒くてもう何が何だか分からないよ…修弥。 「問題でも解けた?」 『チッ』 ん?何?舌打ちしたの?   あー!!っと叫んだ後一気に話した。 『俺、彼女と別れてきた。やっぱり挨拶も、ハイタッチも…隣歩くのも咲桜じゃなきゃダメだ』 「………」   「私だって…!!」 言いかけてカッと顔が熱くなる。 修弥が笑う…咲桜も笑う。 後はいつものハイタッチ。
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