*執事と、再会*

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*執事と、再会*

    「お会いしたかったですよ、坊ちゃん」     「なんだ、気持ち悪い。坊ちゃんなんて久々に云われたぞ」     「いつも通り、『カノン様』とお呼びした方がよろしいですか?」     「……まぁ、その方が慣れてるというか、なんというか……」     「相変わらずですねぇ、カノン様は」     「わ、笑うなっ!!」     「おやおや。お顔が真っ赤ですよ? 一体、どうなさったのでしょうね?」     「分かって云っているだろう、お前っ!!」     「そんなの当然ではないですか。おバカさんですね、カノン様」     「~~~~っ!!!!」     「地団太を踏まないでください、床が傷みますから」             .
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