2人が本棚に入れています
本棚に追加
9月30日
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
こんにちは、キティ。
私は今日も元気です。
『オオカミ少年』のお話は知ってるよね?山のヒツジ飼いの少年が「オオカミがきたぞ」ってうそをついて、いつもいつも村人たちをこまらせるの。そのうち村人たちはあきらめて、本当にきたオオカミに少年は食べられてしまう…。
悲しいよね。とても悲しい。どうして村人たちは少年のことを、最後まで信じてあげられなかったのかしら。だれかを傷つけるうそは、たしかにいけないことだけど、すべてがうそだとわかっているのなら、それはきっと、だれよりも正直だといえるわ。
少年はうそつきのオオカミ少年だけれど、本当は心のなかにヒツジを飼う、だれよりもやさしいひとだったんじゃないかしら。
こんな話をすると、小さいころにキティとよんだ『うそつきハンス』の絵本をおもいだすよね。あのころからキティは、すこしだけ私にうそをついてきたから…。
今日という日を本当の日にしたくて、正直に生きようとおもうけれど、うそをつくことが自分に正直な生きかただってあるのかもしれない。
大切なのは、自分にうそをつかないこと。素直な自分をわかってくれる、本当の親友をつくること。
ねぇ、キティ。
私は今日、ひとつだけうそをついたの。キティなら、きっとわかってくれるよね?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最初のコメントを投稿しよう!