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駆け出してから数歩で俺は妙に動きづらい事に悩まされた。
「くそっ、中学んときはこんなビッシリしてなかったからな・・・・」
と、文句を言いながらも一番上まで絞めたボタンは外さずに、ネクタイだけを少しづらしてまた駆けだした。
そう、
なにを隠そう俺は元ヤンだ。
中学時代は結構名の通った不良で、喧嘩に明け暮れる日々だった。
それなりに悪さもして来た。
そんな俺が高校に入って不良生活を止めようと思ったきっかけはまた今度と言う訳で。
住宅街を抜けて大通りに出ると、かなり大きな交差点の横断歩道を渡って俺は学校まで一直線だ。
俺は鞄を背負いなおしてスパートをかけた。
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