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「……遅くないかなぁ」
次の日はやることなかったから、テレビを見ながら啓太を待ってあげていた。
ところが、昼11時を越えても未だに姿を見せない。
「……昨日のこと……夢……じゃないよね?」
……なんか考えれば考えるだけそんな気がしてきた。
だってあんなこと……現実にあるわけないじゃない。
「なぁ~んだ……夢か……」
うんそう思うことにしよう。あんなことあるわけないし。
そう考えながら洗濯機の前に溜まった洗濯物を洗ってしまおうと動く。
そして溜まった洗濯物を纏めて洗濯機に入れるため抱え込もうとしたところで……、
「……」
異変に気付きます。
……これは……なんでしょう?
この黒い男物のパンツのようなものは?
『何を言ってるのです? これは男物のパンツですよ?』
あっ、私の中の天使さん。助言ありがとう。
でも今、大事なのは“これが何か”じゃなくて……、
「……アハハハハハーッ……」
いや、わかる。わかるよ。“どうしてこんなものがここにあるのか”なんてことくらい、容易に想像できます。
「『アノヤロオオオオッ!!?』」
あっ、天使でも怒るんですね。
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