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俺はそれからしっかり働いた。子供ということを利用して、薬の密売などもやった。
しかし、15歳を過ぎた頃に、いつも通りに密売の場所に向かう途中に、俺と同年代ぐらいの子達が鞄を持って学校に行く姿が目についた。
俺はそいつらが羨ましかった。
普通に学校に行って勉強したり、友達と談笑をしたり、クラブ活動に打ち込んだりしたかった。
そういえば父さんも母さんも野球が好きだったよな。俺は別にやらなかったけど……。
俺はこのことをアルに話した。
ちなみにアルとは俺が拉致された時に日本語で喋りかけてきた奴だ。
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