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「よし、着いたぞ!」 アルがそう言いながら、引っ張っていた俺の腕を離したのを確認すると、俺は目の前にある景色を眺めた。 「……ここは?」 「なんだ?見たことないのか……。ここは野球場だ!前までは高校生達が使ってたみたいだが、このグラウンドはもう使わねえらしいから俺達で使うことにした」 ……っていうか許可無く勝手に使っていいのかよ…。 俺は心の中で軽くツッコんだ後、アルに話し掛ける。 「……まずこんな所で何すんだよ?ますか野球をやるとか言わねえだろうな?」 俺がそう言うと、アルは俺より2つも年上とは思えない程の無垢な笑顔を見せて言う。 「当たり前だろ!野球をする為に、お前を連れて来たんだから!」 俺は溜め息をつきながら、とりあえずはグラウンドの中に入って行く。
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