57人が本棚に入れています
本棚に追加
「よし、着いたぞ!」
アルがそう言いながら、引っ張っていた俺の腕を離したのを確認すると、俺は目の前にある景色を眺めた。
「……ここは?」
「なんだ?見たことないのか……。ここは野球場だ!前までは高校生達が使ってたみたいだが、このグラウンドはもう使わねえらしいから俺達で使うことにした」
……っていうか許可無く勝手に使っていいのかよ…。
俺は心の中で軽くツッコんだ後、アルに話し掛ける。
「……まずこんな所で何すんだよ?ますか野球をやるとか言わねえだろうな?」
俺がそう言うと、アルは俺より2つも年上とは思えない程の無垢な笑顔を見せて言う。
「当たり前だろ!野球をする為に、お前を連れて来たんだから!」
俺は溜め息をつきながら、とりあえずはグラウンドの中に入って行く。
最初のコメントを投稿しよう!