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『サヨナラ』
僕は今君がいない冷え切った部屋の中にいる
周りは昔と何も変わらずにいるはずなのに
こんなにも広く感じてしまうのは
君がいなくなったから
幸せだったよ
だけど今は寂しさばかりが僕の胸を刺す
ふとつぶやきたくなる君の名前
だけどあの優しい声は部屋の中に消えるだけ
もう聞こえはしない君の声
そんな寂しさ知りたくなかった
君がここからいなくなって
初めて君が大事だと感じた
君が僕の初恋だった
目を閉じれば鮮明に思い出せる
繋いだ手の温もり
抱きしめた背中
全て忘れさせてくれた笑顔
大好きだったよ
ううん
愛してた
僕は強がりばかりで
意地っ張りだから
もう君は戻らない
もう君は僕に写真の中でしか微笑んでくれない
だけどもうかまわないんだ
君と過ごした時間僕は充分幸せだった
だから君はあっちで幸せに過ごして
僕はもう少し強い人間になって君に会いに行くから
君に何もしてあげられなかったけど
傷つけてばかりの最低な人間だったけど
今度あったら君を絶対幸せにしてあげるね
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