第1面:画面世界侵入

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ふっと目が覚める。 「!!??」 私は混乱状態のまま、自分の体を確認した。体はどこもモザイクになってはいない。 夢…?? 体をさすりながら身を起こす。 「…。」 景色が違う…。 てか、ここどこ?? さっきまで自分の部屋にいたはずなのに、煉瓦作りの並木道のような所に、私は座り込んでいた。 「えぇ!?」 パニックになって辺りを見回す。 50メートル程先に、何か大きな建物がある。人がいるかもしれない。落ち着け私!!とにかく状況を把握しなきゃ!! 私はよろよろと立ち上がり、建物の方に歩んだ。 大理石の大きな門が近づいてくる。 なんか…妙に見覚えがある気が… 私はひとつのあり得ない可能性を頭を振って打ち消す。 門には建物名が堀られているようだ。私は恐る恐る、その文字に目を通す。 [私立湊学園高等部] 私は目をこすって、2度見した。 [私立湊学園高等部] 声に出して読んでみる。 「しりつみなとがくえんこうとうぶ?」 何度見たって、その文字はそう主張してきた。 思考回路断絶。 私はフリーズした。阿呆みたいに口を開けて、その建物を見上げる。 ……。夢でしょ。嘘でしょ。 ここ、『ミナコウ』の中!? 「君、何してんの?」 低い声が背後から響いた。 「はひぃ!!」 私は飛び上がらんばかりに驚いて振り返る。 「…変質者??」 そこには、男の子が眉をひそめて立っていた。
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