234人が本棚に入れています
本棚に追加
それからだ。千鶴が私に酷いことを言うようになったのは。
オタクだの、根暗だの、腐女子だの
そんな感じのことを言われる。
そのくせ私の部屋に上がり込んでは、私がゲームをしているところを見ているので、千鶴も『ミナコウ』に結構詳しい。
更に言えば、高専での知識を生かして、コントローラーを持ちやすいように改造してくれたり、イベントを録画できるように、録画機器の回線を変えてくれたりする。
私はなんとなく興味がある程度で高専に入ったのだが、千鶴は本気で機械いじりが好きなようで、自分で色々作っている。学校でも一目置かれているらしい。
「コントローラーの調子が悪かったから
見てもらいたかったのになー。」
私は3つ目のプリンにスプーンを入れながら呟く。
何をあんなに怒ったのだろう。最近は喧嘩してばかりだ。
「ね、朝倉様。」
私は2次元で微笑む
黒縁眼鏡の美男子に語りかけた。
最初のコメントを投稿しよう!