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「えぇ!?」
私はまじまじとそのUSBを見直した。それが本当なら千鶴は凄い発明者だ。
「まぁ、学生が趣味で作った物だから、どこまで上手く作動するか分かんないけど…」
「いやいやいや!受け取れないよ!どっか企業に持って行ってみなよ!」
私は慌てて千鶴の手に、
USBを押し付ける。
「だからさ、試しに使ってみて欲しいんだって。『ミナコウ』しながらハードに差し込めば、キャラクターが今までと違う行動するかもだぞ?2年も同じゲームしてたら飽きるだろ?」
何ですと!?
私はUSBをしっかりと握り直した
「えぇ。本当に良いの~?」
元よりもう離す気はない。
早く試してみたくてウズウズする。
千鶴はプハッと吹き出した。
「分っかりやすい奴。」
「う…。だって…。」
どうやら心の内はバレバレのようだ
「何か変化あったらメールでもくれよ。楽しみにしてるからさ。」
千鶴はやっと笑顔になってひらひらと手を振る。
「うん!分かった!ありがと!」
なんだ。やっぱり千鶴は良い奴じゃん。
私も笑顔で手を振った。
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