第1面:画面世界侵入

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「えぇ!?」 私はまじまじとそのUSBを見直した。それが本当なら千鶴は凄い発明者だ。 「まぁ、学生が趣味で作った物だから、どこまで上手く作動するか分かんないけど…」 「いやいやいや!受け取れないよ!どっか企業に持って行ってみなよ!」 私は慌てて千鶴の手に、 USBを押し付ける。 「だからさ、試しに使ってみて欲しいんだって。『ミナコウ』しながらハードに差し込めば、キャラクターが今までと違う行動するかもだぞ?2年も同じゲームしてたら飽きるだろ?」 何ですと!? 私はUSBをしっかりと握り直した 「えぇ。本当に良いの~?」 元よりもう離す気はない。 早く試してみたくてウズウズする。 千鶴はプハッと吹き出した。 「分っかりやすい奴。」 「う…。だって…。」 どうやら心の内はバレバレのようだ 「何か変化あったらメールでもくれよ。楽しみにしてるからさ。」 千鶴はやっと笑顔になってひらひらと手を振る。 「うん!分かった!ありがと!」 なんだ。やっぱり千鶴は良い奴じゃん。 私も笑顔で手を振った。
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