願い-ミカヤ-

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いつか願ったこの瞬間。 私は一思いに叫んだ。 「私は、あなたと、みんなと、一緒に、幸せに、なりたいっ!!」 一言一言に呼吸を加えて大きな声で叫んだ。 同時に涙が溢れるように出た。 でもその途切れ途切れな言葉は歓声に掻き消され、自分でも何を言ったのかわからなかった。 枯れそうな喉を気にするも、もう一度と叫ぼうとした瞬間。 彼の大きくて優しい手の指が私の涙を拭った。 そっと頷いてくれた。 ――やっぱり―― ――以心伝心―― 嬉しさを隠せず溢れ出した涙は止まらず。 優しい口付けをしてくれた彼。 今、この瞬間に彼に伝えたいことを全て伝えきり これでもかという程心を満たされた私は―― あの人の妹さんのように―― 大泣きしていました―― ―光の道への最初の一歩― ―大事にしたいと思います― ありがとう。みんな。  fin.image=348015031.jpg
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