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彼女は再び顔が強張っていた。
―安心させてやりたい―
そう思うばかりに彼女の腰に手を廻し抱き寄せた。
彼女が俺の陽だまり。
暖かかった。
彼女の頬を一筋の光が伝うのが見えた。
「泣くな」
可愛すぎる。
俺には勿体ないくらい。
頬の光を拭ってやった。
彼女は涙を目に滲ませていた。
「…止まんないよ…」
滲んだ涙を零しながら綺麗な微笑みを見せてくれた。
―可愛い―
そう思わずにはいられなかった。
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