願い-ミカヤ-

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いつの間にか歓声が一段とすごくなっていて。 暖かい光に包まれる。 民達の歓声。振り返ると白鷺の王子は笑顔で首を横に振っていた。 ――前を向いて―― なんとなく彼の言いたいことがわかった。 私は頷くと今度は隣に居た彼を見る。 ずっと私を見ていてくれた。 段々足に力が入らなくなって立っていられなくなりそうだった。 でも微笑む余裕を彼はくれた。 抑えていた感情のせいで胸が張り裂けそうになり、今にもそれが溢れ出しそうだった。
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