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以前敵として戦い、共に戦ったこともあったあの人を思い出した。
今、彼のおかげで此処に居れるのだと。
そこで連鎖するようにふと沸き上がったのがあの人の妹さんの結婚式の話を聞いたのを思い出す。
なんでも大泣きしてあの人と夫さんを困らせただとか。
それだけ幸せな気持ちを抑えられなかったのだろうか。
――私も負けてられない――
でも少し我慢した。
泣き出す前に彼に伝えておきたいことがあるから。
闇に紛れるように生きなければいけないとわかっていたけれど、願わずには居られない。
それが人なんだろうね、ねぇユンヌ。
私、今幸せだよ。とっても。
ありがとうね、ユンヌ。
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