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スタスタスタ
ぴょこぴょこぴょこ。
スタスタスタ
ぴょこぴょこ…ぴょ
(あ、止まった。)
振り返れば肩で息してるうさぎがいた
『っはぁ!ちょっ!ちょっと狼さん!!速いっ速いってば!!』
『………背中、乗るか?』
『良いの?重いよ?』
『…大丈夫だろ。』
俺がそう言えば、うさぎはぴょこんと俺の背中に身体を預けた。
(全然軽い。)
『暖かいね狼さんの背中。』
『…そうか?』
『うん。気持ち良い。』
勘違いして貰っちゃ困る。
これはただ、俺が普通に歩きたいだけだ。
連れて歩くより、こっちの方が断然速い。
背中の心地よい体温と重さに気を向けながら、揺らさないようにゆっくり歩く
まあ、悪くはないな
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