ありふれた

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「雅紅(がく)さん、今日も沢山ファンレター届いてますよ。」 「ありがとう。木村ちゃん。本当は全部に目を通して返事書いてあげたいんだけどね~」 「お気持ちは分かりますが、スケジュールがぎっしりでそんな時間ありませんよ?」 「真司、分かってるよ。でも、皆一生懸命書いてくれてるのに悪いじゃん」 カサッ… 【初めまして。工藤 景と言います。 初めて手紙を書くので何を書いていいのか分からないんですけど…きっと忙しくされていることと思います。 お体には気をつけて…】 クスッ (きっと、一生懸命書いてくれたんだろうな……) 「んっ?青森…初めての娘だな」 いつもと変わりなく日差しが降り注ぐ何気ない光景だった
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