第七章 城川想介という召喚師

71/114
13354人が本棚に入れています
本棚に追加
/576ページ
「……桐島って、強いよな?」 ……まあ、当たり前なんだろうけどさ。 でも確認というか、そんなモンな? 「当たり前だろ? 桐島はとにかくスゲェよ。……ん、そういえば想介はあの時、いなかったっけ?」 あの時というのは、俺が新崎先生に二重召喚を教えてくれた特別授業のことである。 確か、俺以外は模擬戦をしていた。つまりその時……違うな、良哉達は中等部の頃から、桐島の実力を知っていたのだろう。 何か俺の知らない所で話が進んでいるみたいで嫌だな……。原因は俺自身なのだが。 「取り敢えず、見たら分かるぜ。百聞は一見にしかず……?」 「合ってるよ」 最近思うのだが、良哉の成績が気になる。実技面では間違いなく良いのだろうが、筆記面はどうなんだろう……。多分、ここに入学出来たぐらいなのだろうから成績は良いの…………か? 俺は普通並だ。あくまで中学の時の成績なのだが。授業は……聞かないでくれ。復習以外、全く分からないなんて言いたくない。……あ。 何か思い出すと辛くなってきたから話を戻すとしよう。別に現実逃避とかじゃないぞ? これは戦略的撤退だ。他意は求めん。
/576ページ

最初のコメントを投稿しよう!