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『取り敢えず、闘技場集合な? じゃ、来いよ!』
「……いや、何で…?」
――ブツンッ…ツーツー…
…は? いや、何がだよ!?
…くそ、訳が分からん…。いきなりかけてきて、唐突に切りやがった。そのツーツーという音も、どこか虚しい…。
「…確か闘技場って、北校舎だよな…?」
もちろん返事はない、独り言だ。
…でもなんで、闘技場集合?
闘技場っつう大層な名前がついているぐらいだ。試合でもしているというのだろうか?
取り敢えず、良哉が呼んでいるから早く行きますか…。
俺は紺色のブレザーを再び羽織り、玄関へと向かった。
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