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リク『二人とも、ちょっとこっちに来て。』
リクは二人の首を掴み、笑いながら声をかけた。
実際には口元だけ笑っていて、目は笑っていなかった。
カイ『リクさん………?』
ツクミ『宗家……?』
首を掴まれた二人は顔が引き攣っていた。
リクから静かに発せられている怒りのオーラを感じたのだろう。
リク『さ、逝こうか?二人とも………』
リクは恐怖で動けない二人を部屋に引きずりこみ、最後にこう言った。
リク『クウ君、何があっても僕が出て来るまで覗いちゃだめだよ。コゲンタ、コタロウ、クウ君は任せたよ。』
コゲンタ『はい………』
コタロウ『しょ……承知しました……』
クウ『……………』
コゲンタとコタロウは言われるままに返事をしクウは恐怖に震えていた。
そして部屋の戸は閉められた。
次の瞬間………
カイ『うあぁぁ!!りりりりリクさん!落ち着い……ぎゃああああ!!』
ツクミ『そ……宗家!先程の無礼は謝ります……だ、だからそれだけはぁぁぁぁ!!』
カイ『り……リクさん、それはまずいですって!僕達死んじゃいますよ!!』
リク『さすがにこれぐらいじゃ死なないよ………多分……』
ツクミ『多分って……下手したら死ぬってことですよ!!』
リク『………じゃあ、死ぬ?』
カイ・ツクミ『いや!普通聞かないでs……ぎゃあああぁぁぁぁ…………』
30分程過ぎた後、とても清々しい表情でリクは出てきた。
リク『お待たせ、クウ君。さっ、残りを食べようか。』
クウ『は………はい…』
クウは少し開いていた戸の中から二人らしきモノを見付けたがとてもじゃないが食事中には見れるモノではなかった。
リク『クウ君?どうしたの、顔色が良くないよ?もしかして、美味しくなかった?』
クウ『そ……そんなことないです……』
その後二人の食事中の喧嘩は無くなっては無いものの激しくは無くなり回数は減った。
クウはこの事件からしばらくは夜うなされていたのはまた別の話である……
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