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カイ『よし、立てるぞ!』
カイはトランプのケースの蓋をあけ、二枚の取りゆっくりと立てはじめた。
カイ『よし!まずは一つ……』
一つ作りカイが束から二枚トランプを取ろうとした瞬間……
パタッ
小さな音を立てて、トランプは倒れた。
カイ『あ………ま、まぁまだ一つしか作ってないし……』
カイは前向きに考え、再び作業に取り掛かった。
~一時間後~
カイ『やっと、1番下の段が出来た………長かったなぁ……』
感傷にひたり再び作業を再開。
現在カイが作っているのは五段のピラミッドである。
カイ『こっからは慎重にいかないとな………』
一段目を作る時よりもより慎重に作業を始める。
此処で失敗したら一時間の苦労が水泡に帰すのだ。
カイ『よしよし、順調に進んでるな。』
この調子なら早く終わるのではないか?と思いつつも慎重に作業を進めていると………
ガンッ!
?『あ………』
バサササッ!
カイ『…………!!』
何者かが机にぶつかりいっそ清々しい程の音たててピラミッドは倒れていった。
カイ『誰だよ!!ぶつかったの!』
カイは音がした方を振り向き犯人を探し出す。
クウ『ご……ごめんなさい………』
カイが睨んだ先には怯える小動物のような表情したクウがいた……
クウ『カイが……こんな事してる……なんて知らなくて………』
睨まれた事でますます怯えるクウ。
カイ『ご、ごめんな。クウ、いきなり怒鳴ったり、睨んだりして……クウは悪くないからな、何も言ってなかった僕が悪いからな…次は気をつけてね。』
犯人に思い切り怒りをぶつけるつもりでいたが、自分に懐いている小動物のような少年が相手、ましてやこれほど怯えられては怒りをぶつけられず……行き場の無い怒りを抑え、カイを少年を慰めるのであった。
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